【和食】 きつねや (築地市場) | デートに使える女社長の東京グルメ日記

【和食】 きつねや (築地市場)

築地市場 きつねや ホルモン丼

遅い朝ごはんは、築地名物ホルモン丼(750円)。濃厚な八丁味噌をベース牛の小腸と肺を柔らかく煮込んだものを、ご飯にネギとぶっかける。短冊形に切られた黒こんにゃくにも、よく味が沁みている。プルプルとしたモツと共にかっ込むと、食感の良いアクセントに。熱いご飯の上に煮えたぎるモツをかけたものだから、ドンブリまでが熱い。まず舌に強烈な熱を感じ、こってりした味噌の味を感じ、最後にホルモンの脂の甘みがじゅわっと広がる。


デート通.jp のサーバ設定を明け方まで作業してくれた ogijun が帰宅する途中をつかまえて築地に来た。もんぜき通りには2軒の行列ができる店がある。「きつねや」と「井上 」だ。どんな暑い日でも寒い日でも、たくさんの人がどんぶりを抱えて食べている。白いのれんの前には今日も長い列ができていたが、立ち食いが基本なので店の回転は驚くほど早い。営業時間は朝7時~13時30分までなのでご注意。


築地市場 きつねや ホルモン丼

名物はホルモン丼と牛丼、そしてホルモンが煮込まれている分厚く黒い鉄鍋だ。直径50センチほどで、縁まで並々と煮汁が注ぎ込まれている。グラグラと煮えたぎる汁を店の方がひっきりなしにかき混ぜている。立ち上るにおいと湯気!この鉄鍋のシズルがなかったらこんなに行列はできまい。下駄職人だった先代がお酒好きで、酒の肴としてホルモンを始めたことに由来する店。受け継がれてきたスープは、いまだみんなを魅了して止まない。


その鉄鍋の前のカウンターでご飯。シスコから戻って「東京は涼しい」なんて数日思ったが、うって変わって今日の気温は30度。とんでもなく汗をかいた。ここのホルモンの食べ方だが、女性は丼より別皿で食べることをお薦めする。ご飯のボリュームがかなり多いので確実に食べきれないのと、ゆっくりたべているとご飯が汁びたしになってふやけてしまうからだ。ホルモン皿に、ご飯は並をさらに軽めにするようお願いするのが良い。


築地市場 きつねや ホルモン丼

隣のカウンターには、お化粧ばっちりの彼女を連れた男の子が。汗を流しながら、男性客と同じように一心不乱に丼を食べている。普段はこんなカオスな場所でデートなんてしなさそうなことが、動きやすさより小奇麗さを重視したファッションで見て取れる。美味いものを食べさせようと連れてきたんだろう。そうしたぎこちなさが、とても可愛いく微笑ましい。


彼の文化やコミュニティを経験し、彼女は未知の社会を知っていく。いい男とは、未知で意外性の高い経験をさせてくれる人をさす者だと、私は思う。世の中には珍しい場所や、自らでは選択して行かないような場所がたくさんある。そんな存在を教えてくれ、二人なら行けるようになることを“デート”と呼べたら、とても素敵だ。


その後、魚屋で生きた車海老やとこぶし(刺身とバター焼き用に)を買う。さらに八百屋でマスクメロン一個を含む約30点を買って4,300円という安さに感動。メロンは1個3000円だったが、値切って半額に!毎週土曜日はかならず築地にいるが、祝日を含んだ三連休前は気前よくいろいろなものをつけてくれるのでねらい目だ。もんぜき通りで、ジェイマジックイトクロ に出資してるアーキタイプの中嶋社長 とすれ違ってご挨拶。この界隈、IT系の人が多いです。ogijun、おつかれさま。


■きつねや

 中央区築地4-9-12
 03-3545-3902 
 日曜・祝日・不定休(築地市場に準ずる) 
 7:00~13:30

きつねや (定食・食堂 / 築地)
 ★★★☆☆ 3.0