【洋食】 銀之塔 (東銀座) | デートに使える女社長の東京グルメ日記

【洋食】 銀之塔 (東銀座)

むしょうに鰻が食べたくて東銀座の「竹葉亭」に向かうが、あまりにお腹が空きすぎて。調理に時間のかかる鰻屋を断念。すぐにいただけそうなシチュー屋に変更する。


歌舞伎座のすぐ横にある、「銀之塔」別館へ。 シチュー一筋50年の歴史。100年続く会社を経営したい、と最近よく耳にするがシチューだけで半世紀とは、素晴らしい商品開発である。先代がフランスのトゥール・ダルジャンに修行にいったきっかけは作家の久保田万太郎のアドバイスだったそうだ。歌舞伎役者に栄養がたっぷり取れる料理としてフランスにシチューというものがあるといわれ、出向いて修行をしたそう。そして日本風にアレンジしてできたのが銀之塔のシチューである。


銀之塔


牧草を食べて育った松坂牛の上質肉と、18種類の秘伝の素材で作ったソースこれに3つ小鉢がついて、1日30品目が取れる。これは栄養がつきそうだ。もちろんいまでも役者の楽屋へ出前も行っているそう。


土鍋で煮立った状態で運ばれてきたシチューは、比較的赤い色をしている。粘度が高いスープをすくって舌が焼けそうな熱さだ。口で吹いて啜ると、想像よりさっぱりした味。塩辛さがないのは、野菜からでる甘みが強いからだ。 肉はレンゲからはみ出した部分が、引力だけでホロホロと煮崩れ落ちるほど柔らかい


【洋食】 銀之塔 (東銀座)


野菜は別でゆでてあるようで、どれもちょうど良い柔らかさ。ジャガイモは煮崩れずに均等に火が通るようにか、細長い形をしていた。溶けずにホコホコ。色によらず、味はあっさりしている。野菜からでる甘みがやわらかな口当たりにさせている。こってりしすぎないので、あとあと異にももたれない。


また茶碗に盛られたご飯はふっくらして美味しい。シチューと交互にレンゲですくうとあっという間に茶碗が空。お替りが自由なので、男性は2度ならず3度はお替りをしている。手間が増えているのにあえて小さい茶碗に盛るのは、歌舞伎座に来る女性客にちょうどいいサイズに合わせている心配りか。


#ちなみにお値段書き忘れたので、追加すると約3000円。この値段は私は歴史と銀座というキーワードでアリと思いますが、人によってはシチュー一杯で・・・と思うかもしれません。

歌舞伎座の帰り道、もしくは銀座か築地の散歩デートと組み合わせたい。


■銀之塔(東銀座)